書店に不満爆発!という話
最近、ジュンク堂書店に行った。国内でも大型書店の大御所だ。品揃では多分1番だと思う。ただ問題なのは、田舎にはないということだ。
暫くぶりにいくと、以前よりも、書籍の種類と部門が半減していて、雑貨コーナーが設けられていた。それでも、まあ、本を探す楽しさはあるので、少しは満足した。
そこで、見つけた本を買おうと思ったが、持ち合わせがなかったので諦めて、帰宅した。
↓これが欲しかったんですが・・・
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帰宅後どうしても欲しくなって近くの蔦屋へゴー!
そしたら・・・・ないのだ・・・、ビジネスコーナーを探せど、話題の書籍コーナーを探せどないのだ・・・
いや、本やだろう?本がないのよ。本屋なのに・・・
今のデジタル社会は、情報物は全てデジタル化されて、印刷物は無くなるとかいうことはよく聞かれるけど、本当かなと思う。
ま、映画や、ドラマとかはレンタルする時代は終わったけど。そっちの方が便利だし。
漫画もそのうちデジタルのほうがいいに決まっている。読むというよりは、見るに近いし。
雑誌も、ある特定の趣味以外のファッション誌や情報誌はデジタルでいい。だって、時流が変われば必要じゃなくなるからだ。
しかし、活字もの小説や専門書や教育図書は、デジタルよりもリアルな書籍の方がいい。こちらの場合は、辞書のように何回も読むケースもあるし、気に入ったものは保管すればいいし、読切で終わるものはブックオフに売るか、フリマで売ればいいから金になる。
しかも、デジタルより有利なのは、目的がなくてもその場で立ち読みして面白いと思えば買う。見つける楽しさがあるからだ。
しっかーし、蔦屋はその楽しさがなくなりつつある。彼らは、本を見切ったのか、雑貨コーナーを拡大し出した・・・
フォーマット(買う立場の品揃えの便利さ)という概念でいくと、蔦屋はホームエンターテイメントという業態だ。家の中で楽しむ事をテーマに商品構成された売り場だ。
そして、家で楽しむための読書というテーマで、本が核売り場になっているフォーマットだ。
しかも、週刊誌、月刊誌はコンビニとられているのに、雑誌売り場を広げてみたり、漫画こそネットに取られているのに漫画売り場を広げたり、家で楽しむための雑貨ならまだしも、変な缶詰なんか置いたり、バッグなんかもある。文具はまだ許せるとしても・・・100均に負けるけどね。ビデオレンタルをやめたのは英断だと思うけど。(ネトフリには敵わんし)
とにかく、本を見つける楽しさ、中身を読んで、欲しくなる欲求を起こさせるという基本的な品揃えが全くなくなっている。
ジュンク堂までなんて中々いけないのよ。
Amazonができないことは、一覧性で目的もなくても面白そうな本を見つけることや、その場で即決で買えないことだ。Amazonでは買うものが決まってないと、探せないし、買えないのだ。しかも、在庫がなければ2〜3日は待つことになる。
アメリカでは、その優位性に気づいたバーンズアンドノーブルが息を吹き返し始めた。
726店あった店舗が600店舗に減ったものの、今年は30店舗をオープンするというものだ。
さらに、ボストン地区にあった「Amazon books」は閉店になり、その跡地に2店舗オープンするというものだ。瞬間的な情報で売れ筋にランキングされる書物だけ集めても、集客できないということだ。Amazonはネット販売で売れているデーターを元に、リアルストアをつくったのだろうが、本には人類の歴史的知識資産もある。流行りだけでは売り上げは伸びないし、集客もできない。
リアル店舗だから、楽しめる体験を軸に本を構成できなければ商品構成を間違ってしまう。
見つける楽しさ、出会う楽しさを無くしてしまった、蔦屋・・・
デジタル化されて売れるものは単発的情報で、家で嵩張って欲しくないものだろう。
そうなると読み切りの雑誌なんてのはわざわざ本屋に置く必要もないし、コンビニ売り場ですら縮小されているのに、何で広げたんだろうね?
蔦屋に行く楽しみがなくなったのを実感した事件でした。